環状ホスファチジン酸(cPA)がミノキシジルの2.5倍の育毛効果!?

これまでに数々の育毛成分が話題となっていますが、今回はヒト血液中の生理活性脂質の一種である「環状ホスファチジン酸(cPA)」が高い育毛効果を示したようです。
こういった場合、常に比較対象となる「ミノキシジル」。唯一、発毛効果をうたってもいい成分ですから、ミノキシジルの何倍の育毛効果として比較されます。
環状ホスファチジン酸は、このミノキシジルの2.5倍の育毛効果が確認された成分で、11月に国内化粧品会社によって商品化されるそうです。
環状ホスファチジン酸(cPA)とは?
お茶の水女子大学 室伏きみ子名誉教授が発見した脂質で、ヒトを含むすべての生物に存在する生理活性脂質。
もともとは別の用途で研究が進められ、がん細胞の浸潤や転移を抑える作用、痛みを抑える作用、細胞を正しく分化させる働きがわかっています。
さらに、ヒアルロン酸の合成を増強する作用も認められ、育毛効果があることも確認された。
環状ホスファチジン酸(cPA)の育毛効果!
天然型の「環状ホスファチジン酸(cPA)」をヒト毛乳頭細胞に添加したところ、1~2日後に細胞が増えていることを確認。
毛乳頭細胞は、髪の生成工場である毛母細胞に発毛指令をだす働きがあり、この毛乳頭細胞の分裂が活発になれば、短くなったヘアサイクルをのばし、発毛を促せる。
また、発毛に大きく関わる繊維芽細胞増殖因子であるFGFも通常より3倍も増えたことが確認されている。
薄毛の男性約20人で育毛効果を検証!
「環状ホスファチジン酸(cPA)」の0.5%濃度水溶液を1~6ヵ月間、薄毛男性に塗布したところ、有効性が確認されたそうです。
しかし、すでにハゲあがってしまっている人には効果がないようで、肌でも発毛はしない。
最後に!
ミノキシジルの3倍の育毛効果があるとして脚光を浴びた「キャピキシル」は、今ではそういった文言が削除されていますから、「環状ホスファチジン酸(cPA)」を配合した育毛剤も2.5倍という表現は、公式サイトではなされないでしょう!
しかし、エビデンス(科学的根拠)があるのですから、私も含めた薄毛ユーザーとしては待ち遠しい育毛成分ですね!
参考サイト:http://sanshopharma.co.jp/cpa/index.html
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