マッサージで頭皮が柔らかくなる?育毛にはコラーゲンも大切な要素!

薄毛の方の頭皮は硬い場合が多いですが、だからといって頭皮マッサージだけで柔らかくなるハズがないですね。
確かにマッサージを施せば、血流が良くなり栄養分が血液にのって頭皮細胞に行き渡るでしょうが、頭皮が硬いのはコラーゲン不足といった理由が大きい。
皮膚が柔軟さを保つには、うるおいを保つコラーゲンの量が大きく関わってきますから、いくらマッサージで血行を促してもコラーゲンが少なければ、硬いままの頭皮。
そのコラーゲンと頭皮の硬さについてまとめてみました!
コラーゲンとは?
コラーゲンは全ての動物に存在するタンパク質の一つ。皮膚だけでなく、臓器にも含まれていることからも、コラーゲンは健康には欠かせない大切なもの。
人間の場合、約20%がタンパク質で構成されていますが、コラーゲンはその3分の1を占めている。
コラーゲンは皮膚や骨、血管壁などの細胞を強固に繋ぎとめる働きがあります。
コラーゲンは減っていく!
表皮と真皮で構成されている肌の弾力は、真皮の約70%を占めるコラーゲンによるもの。頭皮も肌の一部ですから、コラーゲンが不足すると保湿効果が低下して、しわやたるみなどを招きます。
その原因となるのが紫外線や加齢。とくに頭皮は紫外線の影響をモロに受けるところで、コラーゲンを破壊してしまう。
また、加齢により新陳代謝がうまくいかなくなると、コラーゲンの生成量も減ってしまう。
コラーゲンが減少することで、保湿を失った頭皮は弾力性がなくなり、頭皮が硬くなりやすくなります。
コラーゲンの育毛効果!
米国で51人を対象に行われた実験では、コラーゲンを2ヵ月にわたって1日14g飲ませたところ、およそ10%髪が太くなったという結果が出ている。
しかし、コラーゲンを飲まなくなったら元の髪の太さに戻ったそうです。
さらに、2008年に毛髪科学研究会が発表した論文でも、コラーゲンペプチドを8週間摂取した人としなかった人の髪の比較調査では、摂取した人の髪が太くなったそうです。
コラーゲンは皮膚に弾力を与えるだけでなく、細胞の結びつきを強くするという働きがあるので、髪が太くなるという結果が出てもおかしくはないですね。
コラーゲンが頭皮にハリや弾力を与える!
頭皮が突っ張ったり、硬かったりするのは、血行不良だからコラーゲンが生成されないといった事も考えられますが、コラーゲンが不足しているから血行不良ということも十分に考えられます。
つまり、コラーゲンを生成するための栄養素が不足していては、いくら血行を促したとしても頭皮は硬いままで、髪が育ちにくい頭皮となります。
コラーゲンを多く含む食べ物と摂取量!
牛すじ、豚足、フカヒレ、スッポン、手羽先、鶏肉の軟骨と皮、うなぎ、魚の皮などにコラーゲンが豊富に含まれています。
コラーゲンの1日の推奨量は3~10g。しかし、食事からこれだけの量を摂取しようとすると、カロリーオーバーになります。
また、コラーゲンを摂取したとしても、体内で分解されて吸収されるので、そのままコラーゲンに再合成されるとは限らない。
現実的にはサプリメントでコラーゲンペプチドというかたちで摂取したほうが効率的ですね。
最後に!
頭皮が硬いから髪の悩みを抱えるわけではなく、髪が育たない体質になっているから頭皮が硬いわけですから、コラーゲンの生成にも大きく関わる代謝をあげることが大切。
加齢によりどんどん肌が老化していくのは、細胞の不活性化に伴いコラーゲンが減ってしまうことも大きな理由ですね。
マッサージ自体は良いことですが、それとあわせて根本的な原因も改善に努めましょう!