過剰な塩分が薄毛の原因?脱毛が進む2つの理由はこれ!

健康食として世界から注目されている日本食でも、ただ一つ気がかりなのは塩分。世界の中でもたくさん摂取しているのが日本人の特徴。
醤油やポン酢、みそなどには塩分が多く含まれているため、多くなるのは仕方ないですが、それ以上に塩分を多く含む食事をとると、塩分の過剰摂取となり健康だけではなく、髪にも悪影響をもたらします。
薄毛傾向の人であれば、脱毛が進む原因になりかねない。塩分のとり過ぎが脱毛の要因となる理由を紹介します!
過剰な塩分が発毛因子「IGF-1」を奪う!
塩分が直接IGF-1を奪うわけではないですが、IGF-1の前駆物質である「CGRP」が枯渇してしまうため、結果的にIGF-1が減少して毛周期が短くなります。
毛髪に関わる因子は、脱毛させるものから発毛させるために必要な因子までたくさん存在しますが、IGF-1は発毛に関わる大切な成長因子。
IGF-1の産生にはCGRPという物質を必要とし、胃腸などの知覚神経に強い刺激が加わると、CGRPが放出されるという特徴がある。
そのため、塩分のとり過ぎで知覚神経を刺激し続ければ、CGRPが放出されつくしてしまう。
そうなると、IGF-1の産生が減ってしまうため、毛周期が乱れて毛が育つ成長期が短縮され、抜け毛が増えて脱毛が進んでしまいます。
水分調節の不具合が育毛の障害になる!
塩分を多くとると、体の水分調節がうまく行かなくなり、循環機能に様々な不具合がでて育毛に支障をきたします。
塩分は体内でナトリウムとなって骨や細胞外液などに運ばれます。
その際、このナトリウムを運ぶにはカリウムを必要とし、カリウムが不足していると変わりに体液で塩分濃度を薄めるため、塩分を過剰摂取するとのどが渇きます。
その為、水分を多くとりたくなりますが、多くとり過ぎると今度は溜め込んだ水分が細胞からあふれてしまい、細胞周囲にたまってむくみとなります。
また、水分が不足しても血液中の毒素を含む老廃物がうまく腎臓でクリーニングされず、体内に老廃物が溜まって体のむくみとなってあらわれます。
むくみは頭皮に現れることもあるため、塩分を過剰摂取すると体内の水分調節がうまく行えず、血液を含むあらゆる循環機能に障害がでて、毛根を萎縮させます。
一日の食塩摂取量
厚生労働省は2015年4月1日より、日本人のナトリウム(食塩相当量)の目標量を『男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満』に変更。
従来は男性9.0g/日未満、女性7.5g/日未満としていたが、WHO(世界保健機関)が5g未満を推奨している事も考慮してなのでしょう。
それでも実際の日本人の食塩摂取量は平均10.4gという高い摂取量。これは厚生労働省が平成24年に栄養調査を行った結果です。
外食やインスタント食品は、基本的に塩分が多く含まれていると思っていたほうがいいですね。
なかでもラーメンは薄毛食品だということを知っておきましょう。
⇒ なぜラーメンは髪に悪い食べ物なのか?ハゲないために知っておくべきこと!
身近な食事の塩分量
インスタントラーメン1杯:約5g
しょうゆラーメン一杯:約4g
天ぷらそば:約5g
かつ丼1杯:約4g
レトルトカレー:約3g
ハンバーガー&ポテト:約3g
梅干し1個:約3g
食パン1枚:約0.8g
最後に!
塩分のとり過ぎから薄毛を進行させない為には、減塩に心がけるとともに、塩分を排出する作用があるカリウムを積極的に摂取することがおすすめ。
カリウムは新鮮な野菜や果物などに多く含まれており、ご飯を玄米、パンをライ麦パンに変えるだけでも、カリウムをより多く摂取できます。
カリウムは1~2ヵ月積極的にとったからといって、すぐに体内に蓄えられるものではないため、育毛と同じで長い期間をかけて減塩・カリウム摂取を心がける必要があります。
脱毛をすすめない為に、今日から心がけてみてはいかがでしょうか?
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