頭皮を押すと痛いのはなぜ?その原因と特徴を紹介!

偏頭痛のような「ズキズキする」痛みではなく、頭皮を軽く押したり髪に触れたりすると痛みが走る。
「これって何かヤバイ病気かも?」と不安になりますよね。
「私はハゲの前兆では?」と、4年ほど前にあせっていました(笑)
が、突然やってくるこの症状に悩まされる人は意外と多いのです。
もちろん、痛みが強かったり思い当たる原因がなければ、すぐに病院を受診しましょう。
ここでは、このような痛みを引き起こす「頭皮神経痛(後頭神経痛)」「帯状疱疹」「頭皮の凝り」の3つについて、原因と特徴を紹介します!
目次
頭皮神経痛(後頭神経痛)
【特徴】
頭皮神経痛は頭皮にある神経によりもたらされる痛みなので、電気が走ったようにピリピリとした痛みを感じます。
頭部表面に痛みを感じるのが特徴で、風により髪が少し揺れるだけでも痛みを感じ、人によってはチクチク、ジンジンした痛みとなる場合もあるようです。
【原因】
頭皮神経痛の原因の多くは生活習慣によるものが大きいので、後で紹介する「頭皮の凝り」と似ています。
その中でもストレスの占める割合が大きいでしょう。
ストレスなどで筋肉の緊張状態が続くと、硬直した状態が続くために神経を圧迫し続け、痛みを感じる。
たとえば、デスクワークの仕事でも長時間おなじ姿勢を続けていれば、それも体にとってはストレス。
季節の変わり目で気温が変化してもストレスです。
私の経験では、季節の変わり目にこの頭皮神経痛が毎年やってきましたし、強いプレッシャーがかかった時にも痛くなる始末。
ただ普通に生活するだけでも体はストレスを感じているので、ストレスの解消だけに目を向けていては解決しません。
【対策】
・有酸素運動やストレッチなどを取り入れ、体全体の血行促進に努める
・良質な睡眠は傷んだ体の修復だけでなく、ストレスも緩和してくれるので、深く眠ることを心掛ける
・定期的にリラックスできる時間をとる
・血流を改善する効果のあるモノを摂る
帯状疱疹
【特徴】
頭皮に赤いブツブツや水疱ができるのが特徴ですが、初期症状では水疱などがみられず、髪に触れただけでピリピリと痛みが走ります。
これは神経が炎症しているために起きており、大きな特徴としては体の左右どちらか一方だけに痛みや水疱ができます。
【原因】
「水ぼうそう」ウィルスである水痘帯状疱疹ウィルスが原因。
幼少期に発症した水ぼうそうは、治った後も体内にそのウィルスが潜伏し続けているため、体の抵抗力が低下してくると、再び帯状疱疹を発症させます。
体の抵抗力が低下する60代以降に多く見られますが、若くても過度なストレスや睡眠不足などで抵抗力が落ちてくると、男女年齢問わず発症します。
頭皮だけでなく、体の片側だけに痛みや水疱がみられたら、まず帯状疱疹を疑ってみましょう。
【対策】
対策はなんといっても早めに皮膚科を受診すること。
遅れると症状が進み、完治しても痛みが残ることがありますし、重症化すると入院して抗ウィルス薬の点滴となる場合もあります。
⇒ 頭皮がピリピリ、チクチクするのは帯状疱疹かも?その症状と疑いのある人!
頭皮の凝り
【特徴】
頭皮を押するだけで、打撲のようなジンジンした痛みを感じる。
【原因】
血行不良によって頭皮が凝り固まってくると、頭に存在する前頭筋、側頭筋、後頭筋が硬直して痛みが生じます。
そのため、筋肉がある部分だけでなく、筋肉がない頭頂部でも、触れたり押したりすると痛みを感じることがあります。
たとえば、同じ姿勢で長時間すごしていると、若い頃は何ともなかったけれど、齢を重ねるにつれ体が固まってしまうという経験は誰でもあることでしょう。
ムリに動かせば痛い。肩などが凝っている場合に、患部を押さえると強い痛みを感じるのと同じ。それと同じ現象が頭にも起きています。
手足の筋肉であれば、固まると動かしづらいので分かりますが、意識して動かさない頭の筋肉は自覚できない。
しかし、体は全てつながっているため、手足や腰などが固まりやすい人は、頭も凝りやすくなっています。
【対策】
・定期的に頭皮マッサージを行う
・ストレッチなどを取り入れ、特に肩や首を集中的に動かす
・長時間おなじ姿勢を保たない
・ストレスとなることは遠ざけ、睡眠をしっかりとる
・血流を改善する効果のあるモノを摂る
再発を防ぐには?
頭皮の痛みって、治ったとしてもまた再発する可能性が高いです。
3つすべてに共通する予防策は、体の抵抗力を低下させないこと。それには「食べる」「寝る」「体を動かす」が大事になってきます。
・血流をうながす栄養素を含んだ食品を積極的にとる
血行促進効果のある食べ物は、「生姜」「ネギ」「ニンニク」「唐辛子」など。
ただし唐辛子は刺激が強く発汗作用が強いので、逆に体を冷やす原因。なので、おすすめは体の内側からポカポカ温める生姜です。
飲み物では「ココア」ですが、「ゆず茶」「生姜紅茶」「シナモンティー」など、お茶として飲めば効果的なモノもあります。
また、サプリメントなどで「ビタミンE」や「ビタミンC」をとることで、血流改善に役立ちますし、「ビタミンB12」は神経の修復を促します。
・ストレス緩和の役目もある睡眠をしっかりとる
日中に疲れた体や心の修復をしているのは、睡眠中に分泌される成長ホルモンのおかげ。
この成長ホルモンは、深く眠ることで分泌量が増えるという特徴があり、それも就寝3時間がもっとも多く分泌されます。
深夜までスマホやパソコンに触れていると、脳が覚醒状態となり、本来なら深い眠りにつけるハズが浅い睡眠になります。
そのため、成長ホルモンが十分に分泌されず、翌朝おきても疲れが残り「だるい」になります。
たまになら問題ないですが、毎日つづけば「睡眠負債」という言葉があるように、どんどん抵抗力も低下していきます。
・ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動でリンパの流れを整える
適度な運動は血流のみならず、代謝やリンパの流れも改善してくれます。
しかし、分かっていてもなかなか出来ないのが運動ですね。
そんな人には「ふくらはぎマッサージ」がおすすめ。
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれており、全身の血流をサポートする第二のポンプの役割があるので、マッサージして意図的にそのポンプを動かしてやれば、全身の血流が促されます。
こちらを参考にして下さい⇒ 「ふくらはぎマッサージ」
最後に!
頭皮の痛みを解決するには、痛みの原因を把握し、適切な対策を早く行うことです。
しかし、人によって感じ方や症状は様々なので、自分で判断しづらい状況ならば、早めに医師に相談しましょう。
場所が頭だけに、頭皮神経痛は大病が原因となっている可能性もあります。
また、再発の予防も怠らないようにしましょう!
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